最終更新日:2022年10月4日
福井市内では、地域環境を問わず様々な小動物が生息しています。
特に大きな被害を引き起こす獣種としては「アライグマ」と「ハクビシン」があげられますが、その他にも様々な小動物がいて、被害を起こす場合があります。
小動物が生息していることは自然なことなので、まずは人間側が対策することが重要となります。次の三種類の野生獣の特性を知り、被害に遭わないよう心掛けてください。
【食性】
・雑食性
・土を掘り返して幼虫などを食べる
・甘みのある作物なども好む。
【特徴】
・名前のとおり穴を掘ることが得意。地面を掘ることに適した長い爪を有する。
・アナグマは鼻筋が白いため、ハクビシンと間違えられる場合がある。しかし、アナグマの尻尾はハクビシンと比べ非常に短いため、容易に判別できる。
・春ごろに出産し、1〜4頭産む。
【被害】
・果実等、農作物への被害を引き起こす。
・地面を掘って幼虫やミミズを探すため、庭の苔を剥ぐことがある。
・通常、竹林などに巣穴を掘って生活しているが、床下に住み着くことがある。
・他県においては、養蚕施設に忍び込み、蚕を食べた事例もある。
【対策】
・農作物等をしっかり柵で囲う。
・野菜くずなどを適切に処理する。
・床下の通風口をしっかり修理する。
・周辺の草刈を行い、アナグマの潜み場を無くす。
【食性】
・雑食性
・植物性のものでは、果実類、堅果類、豆類、穀物などを食う。
・動物性のものでは、カエルやネズミ、鳥など小型の動物を食う。
【特徴】
・木登りがあまり得意ではない。
・ため糞(決まった場所に糞をためる行動)をする。
・初夏に出産し、4〜5頭産む。オスも育児に協力する。
・気絶しやすいく、ビックリすると動けなくなる(擬死)。これは捕食者の油断を誘うための行動である。
【被害】
・果実等、農作物への被害を引き起こす。
・床下に住み着くことがある。
【対策】
・農作物等をしっかり柵で囲う。
・野菜くずなどを適切に処理する。
・床下の通風口をしっかり修理する。
・周辺の草刈を行い、タヌキの潜み場を無くす。
【疥癬(かいせん)症】
福井市内において、毛の抜けたタヌキの目撃があります。これらは、ヒゼンダニという小さなダニが寄生することで発症する疥癬(かいせん)症にかかったタヌキです。
疥癬(かいせん)症にかかったタヌキは衰弱していることが多いですが、不用意に触るとタヌキに寄生していたダニが移り、人間も発症する場合があります。
また、弱っていても防衛のため反撃してきますので危険です。
加えて、タヌキを見かけて不用意に餌やりすると、散らばって生活しているタヌキが一箇所に集まり、タヌキ同士が接触する機会が増え、疥癬(かいせん)症の流行を助長することになります。
【食性】
・雑食ではあるが主に動物食で、ネズミや鳥、カエルなどを食べる。
・チョウセンイタチは甘い果実も好む。
【特徴】
・肛門付近に「臭腺」という器官があり、危険を察知すると悪臭を放つ。
・水かきを有し、泳ぎを得意とする。
・初夏に出産し、3〜5頭産む。
【被害】
・他の小動物と違い、エサを求めて人間の居住空間に侵入し、ゴミ箱を荒らしたり、室内に置かれた食料品を食ったりする。
・天井裏に入ることもある。
・ニワトリ等の家畜を襲うことがある。
【対策】
・わずかな隙間から侵入するため、しっかりと戸締りする。
【外来生物チョウセンイタチの影響】
チョウセンイタチ(シベリアイタチとも言う)が流入したことにより、在来種であるニホンイタチの生息域が奪われています。
また、チョウセンイタチは甘い果実も好むため、福井県内においては、農作物被害も報告されています。
これまでイタチはニホンイタチ、チョウセンイタチを問わずオスのみが狩猟鳥獣とされていましたが、平成29年度からはチョウセンイタチのメスも狩猟鳥獣となりました。
しかし、ニホンイタチとチョウセンイタチの判別は非常に難しく、いくつかのポイントを踏まえて判別しなければなりません。
・チョウセンイタチの方がやや大きい
・チョウセンイタチの方が尾が長く、頭胴長(頭から尾の付け根までの長さ)の50%以上の長さを有する。
・チョウセンイタチの毛色は「やや褐色がかった山吹色」で、ニホンイタチより明るい色をしている。
・チョウセンイタチの方が鼻周りの白い毛がはっきりわかる。
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