最終更新日:2022年10月20日
【食性】
・雑食性で、玉ねぎやトウモロコシなどの野菜、果実、昆虫を摂食する。
※少しかじっては捨てるといった行動をとる。
【行動】
・日の出から日の入りまでの明るい時間に行動し、夜間は行動しにくい。
・行動範囲は30平方キロメートル程度で、複数の集落に出没する。
・数ミリのへこみや突起があれば、壁などを登ることができる。
【特性】
・野生のサルはメスザルを中心とした10〜100頭ほどの群れで生活する。
・オスは成長すると群れから離れ、「はぐれザル」となり、単独で生活する。
・視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚は人間とほぼ同じ。
・学習能力が高く、特に記憶がよい。
・新しいものや状況、場所に警戒するが、一旦慣れると大胆不敵になる。
サルは学習能力が高く、捕獲が非常に困難です。捕獲できたとしても、ボスザルを捕獲してしまうと、群れが複数に分裂し、被害の範囲を広げてしまうおそれがあります。
そのため、サルの対策は出没する集落において、根気よく追払うことが第一であり、サルにとって集落は居心地が悪い場所だと学習させるために、出没したら必ず山に追払うことが重要です。
追払いには、ロケット花火や爆竹、エアガンなどを使った方法があります。
◆追払いのポイント
・サルが集落に出没したら必ず追払う。
・集落で追払う体制を整え、協力して追払いを実施する。
・一人で追払うと威嚇や攻撃されることがあるため、周りに声をかけて複数人で追払う。
・サルがまだ集落にいるのに追払いをやめると、人慣れが進むことがあるので、山に一歩踏み込み、山の中まで執拗に追払うこと。
・サルに、「人は怖い」、「集落は居心地が悪い」と学習させること。
・爆竹やロケット花火は人間が襲ってくる合図と学習させること。爆竹や花火を鳴らすのみだと、サルは「音のする集落」と学習してしまう。
◆追払いの注意事項
・追払いの実施や花火を取扱う際には、事故や火事に十分注意してください。
・ロケット花火は、破裂時に全て燃え尽き、火が残る可能性が低い、紙製のロケット花火を使用してください。
ロケット花火による追払いを行う際には、事故防止のため、発射台を作成することをお勧めいたします。
次のページに作成方法を掲載しておりますので、ご参考にしてください。
サルは柵をよじ登るため、通常鳥獣被害に用いられる柵ではあまり効果が期待できません。そのため、サル対策として開発されたさまざまな侵入防止柵がありますので紹介いたします。
◆猿落君
・奈良県果樹振興センターで開発された柵。
・鉄パイプで組んだ柵の上に、グラスファイバー製の弾性のポール(ダンポール)を取り付け、ネットを張る。
・ポールがしなることでサルが柵を乗り越えにくくなる。
◆おじろ用心棒
・兵庫県香美町の小代(おじろ)区で考案された柵。
・ワイヤーメッシュ柵の上部に電気柵を取り付けたもの。
・サルが柵を登ろうとすると通電し、侵入を防ぐ。
福井県では、「福井県サル出没情報共有システム」にて過去のサルの出没情報を公開しています。メールマガジンに登録すると、サル出没情報を受け取ることが出来ます。
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