最終更新日:2022年10月4日
アライグマやハクビシンといった小動物(中獣類)はどういったところに生息していると思いますか?山際などにのみ生息していると思われがちですが、実は市街地にもたくさんの小動物が人間に見つからないように生息しています。
多くの人は「昔は集落に小動物なんていなかった」と言います。実際に、昔は人里に小動物が出てくることはほとんどありませんでした。
アライグマやハクビシンに限らず、野生動物にとって人間は最大の脅威です。
以前は、多くの人が山に入り、焚き木を切り出したり、山の恵みを採取したりしていたため、野生動物は人間が姿を現す山際を避けて山奥で生息していました。
つまり、山には目に見えない人間と動物の境界線(緩衝地帯)が形成されていたのです。
しかし、以前より山際が管理されず、荒れてしまった場所があることで、これまで形成されていた「見えない境界線」が失われてしまいました。
その結果、野生動物が人里に近づき、市街地へも姿を現すようになってしまったのです。
このことに加え、国外から持ち込まれ、ペットとして飼われていたアライグマが、無責任な飼い主によって放されて、野生化し、生息域を拡大しています。
では、小動物たちは、まちなかのどこに住み着いているのでしょうか?
市の中心市街地には足羽三山があり、足羽川、九頭竜川、日野川といった大きな河川が流れているため、自然が多く残っています。
特に、河川敷は植物が生い茂り身を隠す場所があるため、動物が生活しやすい環境にあります。
また、人が居住する建物であっても、小動物の住み家になることがあります。
たとえ、外観がきれいであったとしても、家の基礎部分にある通風口など、普段目に付かない場所が壊れていて、小動物が侵入し、住み着く被害も多数報告されています。
この様に、私たちの身の回りには、数多くの小動物が生息し、私たちはそれらと共生しています。
一人ひとりがアライグマやハクビシンの生態を理解し、被害にあわないよう努めていくことが求められています。
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